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先生は、あの夜景の場所へ車を走らせていた。時計はもう12時をまわっている。
緊張で、先生に話しかけられない。
「もう、1年おわっちゃったなぁ……」
そんな時、先生が話しかけてくれた。
「はい」
「あっと言う間だったなぁ、あっそういえば、初めて木下と喋ったのって、たしかコンビニのとこでだったよな」
そういえばそうだ……。
「私あの時、あぁやばい補導されるとか思ってたんですよ」
きっとあの時の事を思い出しているんだろう、先生は笑っていった。
「なんか懐かしいなぁ」
1年前のはなし。そんな話をしているうちに、あの夜景の見える場所に到着したんだ。
もう、ライトはすでに消えている。前きた時は、ライトで眩しかったのに。
とても静か。
「ついたな」
車を降りる先生、私も先生の後に続いた。
「いくか」
先生のその後ろを付いて歩いた。
あの場所に近づくにつれて、さっき少し落ち着いたのに、また緊張してきた。
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