*◆*大好き*◆* #2

2/11
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
 先生は、あの夜景の場所へ車を走らせていた。時計はもう12時をまわっている。  緊張で、先生に話しかけられない。 「もう、1年おわっちゃったなぁ……」  そんな時、先生が話しかけてくれた。 「はい」 「あっと言う間だったなぁ、あっそういえば、初めて木下と喋ったのって、たしかコンビニのとこでだったよな」  そういえばそうだ……。 「私あの時、あぁやばい補導されるとか思ってたんですよ」  きっとあの時の事を思い出しているんだろう、先生は笑っていった。 「なんか懐かしいなぁ」  1年前のはなし。そんな話をしているうちに、あの夜景の見える場所に到着したんだ。  もう、ライトはすでに消えている。前きた時は、ライトで眩しかったのに。  とても静か。 「ついたな」  車を降りる先生、私も先生の後に続いた。 「いくか」  先生のその後ろを付いて歩いた。  あの場所に近づくにつれて、さっき少し落ち着いたのに、また緊張してきた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!