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「初めまして。塔上蘭と申します。宜しくお願い致します」
営業スマイルで丁寧にお辞儀をした。
「知優が無理行って連れてきたみたいですいません。つまらないかもしれませんが、良かったら見学して行って下さいね」
知優に似た笑顔で、集団の中へと戻って行く佐久山さんだった。
知優は困った様な表情を浮かべながら、首から下げるタイプのパスを私にくれた。
「美術館自体は15時には閉館するんだ。閉館後、撮影に入る。早ければ3時間位で今日の分は終わると思う。もしココから出ても、このパスがあればまた入れるから」
そうゆうと集団の中へと戻って行った。
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