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◇ #2
蓮見が私に触れるたび
私の中で、新しい世界が広がる
いつまでも足の指先で神経がピリついているのに、新たな刺激が私の芯の部分で何度も脈打つ
「――ふ」
は、と。息を吐いて
これ以上、息をしたら声が廊下に響いてしまう
そう、頭の端で微かに意識する――のに
蓮見の指先が、奥の部分で何かを見つけたように、強く押さえつけてきた
「……だめっ!!」
本能的に、そう叫んで
なおもザラついた舌でむき出しの実に這わせては、撫でるその刺激が同時に襲ってきて、
これほどにないほど、腰が砕け堕ちる感覚と共に、
激しく痙攣して何かを放出した
気がつけば
ピチャリ、と、足元が濡れていて
なおもまだ、小刻みに震える
浮游感の中で、蓮見の指先が私の中に滞在していた
「……や」
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