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~28章~ #2
驚いているのか、疑っているのか?
何とも複雑な表情でこちらを見ている。
翔さんの大切なお友達だし、とりあえず自己紹介しなくちゃ…ね。
「初めまして。翔さんとお付き合いさせていただいてます、七瀬小百合です。よろしくお願いいたします」
ペコリと頭を下げる私を見て、隣りからはヤジのような声が。
「小百合、絵理子にそんな真面目な挨拶いらないよ。
俺のこと散々言ってたけど、こいつ、俺や薫より遊んでるから」
へ…へぇ~、周防さんとも仲良しなんだ。
でも、翔さんや周防さんより遊んでるって…
カッコいい雰囲気が出てるのもわかる気がするな。
「婚約者ってことは、結婚…?
薫、電話の時に何も言ってなかった…
あっ、薫のとこのホテルで翔がクリスマスに予約してるから私の予約は受けれないって滋兄に断られたけど、それって…」
「悪いな、俺の結婚式だ」
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