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初めての妊娠。
わからないことだらけで、変化していく自分の体や、体調には正直まだ慣れてはなかったけれど。
大好きな人の赤ちゃん、自分よりも大切だと思える命がお腹に宿り、私は満たされた気持ちだった。
私達は一時間近く公園のベンチに座り、周囲で遊ぶ子供達を見ながら、やがて生まれてくる私達の赤ちゃんのことを沢山話した。
空が陰り気温が下がり、優がマンションに帰ろうと言い始めた。
「もう帰るの?」
「体も冷えてるし、赤ちゃんが寒がってるよ。ほら、帰るぞ」
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