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直人くんは笑ってそのまま煙草の火を消した。
まだ煙草は火をつけたばかり。
長いままの煙草を灰皿に押し込んだ。
そして、私の座るソファに勢いよく腰を下ろして私を引き寄せる。
彼は煙草の匂いを連れてくる。
直人くんはテーブルの上に残っていた夕べのキャンディーを見つめてさらに笑う。
「苦いのの次は…甘いのが欲しいだろ?」
そう言ってキャンディーを口に入れる。
「…直人くんの…バカ」
私はそう言って顔をそむけるけれど、
カラダは彼の方を向いて直人くんからの次を待っている。
「…バカで結構」
直人くんの甘い舌とキャンディーが同時に私に入って来る。
…バカなのは
私も同じ。
キスでこんなにもはしゃいじゃうなんて…
…高校生みたいだね。
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