第6話【真実】

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直人くんは笑ってそのまま煙草の火を消した。 まだ煙草は火をつけたばかり。 長いままの煙草を灰皿に押し込んだ。 そして、私の座るソファに勢いよく腰を下ろして私を引き寄せる。 彼は煙草の匂いを連れてくる。 直人くんはテーブルの上に残っていた夕べのキャンディーを見つめてさらに笑う。 「苦いのの次は…甘いのが欲しいだろ?」 そう言ってキャンディーを口に入れる。 「…直人くんの…バカ」 私はそう言って顔をそむけるけれど、 カラダは彼の方を向いて直人くんからの次を待っている。 「…バカで結構」 直人くんの甘い舌とキャンディーが同時に私に入って来る。 …バカなのは 私も同じ。 キスでこんなにもはしゃいじゃうなんて… …高校生みたいだね。
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