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ここは、車の車内。
車内にはエンジン音が鳴り響く。
周りの景色がどんどん後ろへ消えていく。
景色が後ろへ消えるスピードが速い。
かなりのスピードで車を走らせているようだ。
すると、前方に左急カーブが現れ、慌てて私はハンドルを左にきる。
「この下手くそ!!なんでそこでハンドルきるんだよ!!」
突然、何処からか声が聞こえ、声は私に話し掛ける。
その時、私の背後から猛スピードで何台もの車が追い抜いて行く。
「あぁくそっ!!追い抜かれちまったじゃねぇか!!」
私はアクセルを思いっきり踏んで、必死にハンドルを握って追い抜いて行った車の後を追う。
「肩に力が入り過ぎだ!!それじゃぁゴールまで体が持たねぇぞ!!」
声に注意されて肩の力を弱める。
「そうだ、それでいい!!後はとにかく前方の車に喰らいつけっ!!」
前方に何台もの車が猛スピードで走っている。前方の車に必死でしがみつく。
次々と現れる障害物を避け、凸凹道、いくつものS字カーブ、360度カーブを私は必死にハンドルをきって車を走らせる。
徐々に一台、また一台と車を追い抜いて行く。
「よし、次のカーブが最後だ!!」
カーブを曲がると、前方に長い長い直線の道が現れる。
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