第1章 第1話

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ここは、車の車内。 車内にはエンジン音が鳴り響く。 周りの景色がどんどん後ろへ消えていく。 景色が後ろへ消えるスピードが速い。 かなりのスピードで車を走らせているようだ。 すると、前方に左急カーブが現れ、慌てて私はハンドルを左にきる。 「この下手くそ!!なんでそこでハンドルきるんだよ!!」 突然、何処からか声が聞こえ、声は私に話し掛ける。 その時、私の背後から猛スピードで何台もの車が追い抜いて行く。 「あぁくそっ!!追い抜かれちまったじゃねぇか!!」 私はアクセルを思いっきり踏んで、必死にハンドルを握って追い抜いて行った車の後を追う。 「肩に力が入り過ぎだ!!それじゃぁゴールまで体が持たねぇぞ!!」 声に注意されて肩の力を弱める。 「そうだ、それでいい!!後はとにかく前方の車に喰らいつけっ!!」 前方に何台もの車が猛スピードで走っている。前方の車に必死でしがみつく。 次々と現れる障害物を避け、凸凹道、いくつものS字カーブ、360度カーブを私は必死にハンドルをきって車を走らせる。 徐々に一台、また一台と車を追い抜いて行く。 「よし、次のカーブが最後だ!!」 カーブを曲がると、前方に長い長い直線の道が現れる。
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