募る思い

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近くのバーに行き、1番奥の席に座って軽めのカクテルを注文。 暫く言葉を発することもなく、ただ窓の外の景色を見ていた。 「はぁ~、今日はごめん」 ため息とともに沈黙を破ったのは緒方店長だった。 「いえ。私のほうこそ助けて頂いてありがとうございました」 あの時助けてもらえなかったらきっと尻餅をついていた。 尻餅をつくのとキスされるの、どちらがいいかと聞かれたらちょっと困る。 痛いのは嫌だけど、キスは……。 思わず唇に手を当てた。 俯いたまま顔を上げられない。 .
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