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止めようと思った山崎さんはカウンターの他の客に捕まって、これ以上めぐみを追うことなんて出来なくなった。
そこへ暢気に俺が戻って来たというわけだ。
「今出て行ったぞ」
それだけ言うと忙しく接客に戻っていった。
「えっ!」
俺タイミング悪っ!
あまりのタイミングの悪さに自分でもビックリして店の外に出たとたん、緒方がめぐみの腰を引き寄せる場面に遭遇してしまった。
「俺の恋人に馴れ馴れしく触らないでもらえるかな」
殴りたいのをぐっと堪えてめぐみの肩を引き寄せた。
柔らかい感触に疲れが薄れていく気がした。
額に軽くキスを落として、今すぐ押し倒したいのを堪えて車に乗り込んだ。
めぐみがまだ知らない、これから始まる2人の生活に心を弾ませながら抱き寄せた。
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