プロローグ

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小さな手が私の指をキューって掴んで 頬を軽く指でつついてみれば足をバタつかせながら、零れるように笑顔を見せる。 抱き上げると、すごく温かくて 鼻頭を摺り寄せてみればミルクの甘い香りが鼻を掠める。 仕事から帰ってくるとユキは真っ先に赤ちゃんを抱き上げあやし 休みの日には三人で近所の公園にお散歩に行ったり。 はたまた、家でゆっくりと過ごすのもいい。 ―――なんて、まだまだ先の話だと思っていたのに、ね。 .
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