プロローグ

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ガコーウィーン。 とある倉庫でその卓は開かれていた。 とある組と組の島を賭けた闘牌。 その卓には、三人の黒いスーツを来た人間と、パーカーに短パンと言う大事な闘牌に似つかない、見た目18歳の青年が囲んでいた。 黒いスーツのうちの一人は、代打ちとして有名となってきた榊 雄也。 実力は、確かなものであった。 (な、なんでや…!?) しかし、彼は今、追い込まれている。 (なんで、こないなガキに…!?) 半荘5回戦で先に3回トップを取ったチームの勝ちの戦い。 2対2で迎えた5戦目オーラス。 雄也の持ち点は19000点 対する対面に座っている少年の持ち点は45000点。 その差は、26000点。 倍満直撃でひっくり返せる点数ではあった。 勿論、雄也の実力であれば、この場で倍満を出すことは出来たかもしれない。しかも、雄也の手配は 二①①①②③⑤⑥⑦⑧⑨⑨1 と言う、ツモ次第では役満まで見える手。 親である青年が最初に切ってから三巡目。 青年は動いた。 「それ、チー。」 24の間3を鳴き、青年は1を切る。 (あかん!!またあの鳴きや!!ええ加減にせいよ!!) 少年の鳴きの後。雄也がツモってきたのは、四。 雄也は、青年の河を見る。
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