1092人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「で、亮史に彼女が出来たって話をしてて、
彼女と二人でいるところを先輩が見たんだって。
そしたら、彼女の方が……」
真琴がやっと話し始めた学校での出来事が、耳に入らなくらい、
頭に血が上ってくる……。
こいつの周りには男がウヨウヨいるんじゃねーの?
「今度の試合、見に行くから」
真琴の話を遮るように唐突に言った。
「は? 試合って、何? 空手の?」
「あるんだろ?来月」
「あぁ、あるけど。
でもなんで知ってんの?」
「なんでもいいだろ?」
「別に来なくていいし。ていうか仕事でしょ?」
「……」
確かにスケジュールが空いてるかなんてわかんねーけど
本当に可愛げがねぇ。
こいつが素直に可愛くなるのは、エッチの時だけかよ。
プツリと切れた理性の限界。
最初のコメントを投稿しよう!