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15歳の私は、バカだった。
「好きだなぁ」
「……」
自分の感情だけで世界を回していた。
「なんでこんなに好きなんだろう」
「……さぁ」
好きだから、好きだと言った。
「あー。もう、好きすぎて吐きそう」
「吐くなら、外行ってね」
「冷たいなー、彼女に対して」
「よくそんなに何回も言えるね」
思った数だけ言った。
それはもう、数えてもきりがないほど。
「だって、ちゃんと態度と言葉で示さなきゃ伝わらないでしょ?」
「そう?」
「あ、ちょっと違うや。伝わってほしい、じゃなくて、伝えたいんだ」
「一緒じゃないの?」
「熱量の違い」
「何キロカロリーくらい違うわけ?」
「なんでカロリーが出てくるの? 食べ物の話じゃないよ」
「……」
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