#2 ひとつの安息と導き

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「……じゃ咲良、そういうことなら頼んだぜ」 「ええっ?!勝手に決めんな!俺様は断固反対だっ!!」 広志、貴様ぁあああああ!!俺様の下僕なら下僕らしく俺様の言うこと聞いとけば良いんだよ!!!! 「お嬢様、ここは咲良様を信じてみてはどうでしょうか?」 「月夜のことなんて信じられるかーーーー!!」 「晃ちゃん、瑞穂なにもしないから大丈夫だよ?」 お前の言うことだけは一番信じらんねぇよ!マジでな!! ガッ 「行きましょう。お嬢様」 「向こうでコーヒーでも飲みながら語り合おうぜ。晃ちゃん」 だが俺様がなにか言う前に月夜と広志に強制連行させられ、部屋から出ていくはめになった。 ◆ 「本当に騒がしい女の子だねぇ、晃ちゃんって」 二人きりになった部屋でニコニコしながら豊口さんは話しかけてくる。 「もう具合は大丈夫なの?」 「ん?大丈夫。瑞穂って意外とタフなんだよ♪」 あんなことになって正直精神的ダメージは大きいはずなのに、豊口さんはなんでもないように笑っていた。
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