王子と姫のKIMOCHI

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「あはは、俺さ苦手なんだよね。クローゼットの中を出したら、収集不可能になっちゃった」 「玲央はダメね。小さい時も、玩具捌いたままだったし。あたしが手伝ってあげる」 聖奈は散らばった洋服を綺麗に畳直すと、段ボール箱の中に一枚ずつ収納した。 「夏服と冬服分けておくからね。そしたら、荷ほどきの時簡単だから」 日頃から家事を手伝い、何度も引っ越しをしている聖奈は、慣れた手つきで次々と洋服を箱に収めた。散らばっていた室内が、あっというまに片付いていく。
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