第2話

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「な、なぁんか凄いことがあったのはわかったよぉ~……」 何故翔豪は顔が引きつっているのでしょうね。 「凄いどころじゃありません!もう二度と会いたくないですね、あんな低脳な毛玉。というか遅刻を風紀に報告しないとじゃないですか。その処分を言いに……また毛玉に会わないといけないじゃないですか!?」 がっくりと項垂れる。はぁ。誰か私に安らぎを…… 「れ……?大…じょぶ…?」 いつの間にか、柘榴は私の好きな紅茶を淹れてきてくれたらしく、辺りに落ち着いた香りが広がる。 だらしもなく、安心して口元が緩む。 「嶺…が…ばった…えら…い…!」 柘榴が頭を撫でてきた。初めは恥ずかしいやら情けないやらで少し抵抗したが、たまにはいいか。と身を任せた。 温かい手が安心させる。 「まぁ。よくわからんが御苦労。」 会長が缶コーヒーを飲みながらの言う。 なぜこの人は裕福でありながらも私が居ないと缶コーヒーを飲むのだろう? しかも何故かさまになっているから苛々する。 「嶺ちゃんお疲れー!」 「大変だったねぇー!」 「「ていうかかわいー!!」」 可愛い?雪と雹は何のことを言っているのだろう。 しばらくぼぅっと考える。未だ撫でる柘榴の手に、仕事が山積みなのに眠くなってきてしまい、暫くしてから意識を手放した。
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