第2話

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傷を負った。 生きるのか死ぬのかはわからない。 剣で切られたのかも知れない。槍で刺されたのか、はたまた銃で撃たれたのか。 程度は知らない。ただ痛みを感じないことを考えると相当なものだろう。 意識が薄れていくのがわかる。血が足りない証拠だろう。 それでも身体を引きずるように歩いていく。 どこへ向かうのだろう。どこへ行きたいのだろう。 わからない。何もわからない。しかし歩かなければ。 なぜ歩くのかわからない。それでも歩かなければと言う意志だけが私を歩かせる。 なぜ歩くのだろう。わからない。 身体が重い。そろそろ限界なのか。 目の前も暗い。私は倒れるように寝転がる。 ここは草原らしい。草の匂いがする。 目の前には花が咲いている。名前は知らない、綺麗な花だった。 限界だ。少し、眠ろう。そう考えて目を瞑る。
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