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「真昼、良かったね?」 「…玲くんが親友なんて未だにびっくりだけどね?」 「何か言ったか、真昼ー?!」 「何でもないよーだ」 真昼が軽く舌を出してそう言ってみせると、玲は真昼の鼻を摘まんで意地悪する。 「うぅー」 「生意気だから、悪いんだろ? ちょっとは反省しろ」 「玲くんの鬼!」 「口塞ごうか?」 「…や、やだ!」 真昼は藍の後ろに身を隠すと、玲はムッとした顔をするとどうやら諦めたようだ。 「陽生、今日も甘いの貰えるのか?」 「んー 今日は貰わない日だからないよ?」 「ふぅん? じゃあ、今日は持参な訳な」 「まあな」 陽生はフッと微笑むと、真昼をチラッと見てはまた前を向いていた。 「よし、勉強するぜ」 「玲くんが自主的に勉強してる… どうしちゃったの?」 「俺だってやるときはやるんだよ」 「そうなんだ。 まあ、分からなかったら藍ちゃんに教わりなさいよ?」 「あー そうするわ」 玲はフッと微笑むと、二人に気付かれないように藍にウインクして誘惑していた。 「陽、お前…」 「勉強タルいから寝る」 「はぁー 優等生は余裕だな」 「玲はもっと頑張れ」 「言われずともやってる」 玲が机に向かって問題と睨み合いをしている中、陽生は真昼をチラッと見る。 「斉藤くん、あの…」 「ん?」 「ここ、教えて貰えませんか?」 「ん、いいけど…」 陽生は真昼の隣に座ると、解りやすい解説を始めた。 だが、真昼は陽生が隣に来たせいで余り理解出来ずにいた。 「わかった?」 「えっ…」 「聞いてなかったの?」 「ご、ごめんなさい」 「いいけど… 何回も教えないよ、俺」 「すいません。 もう一度お願いします」 真昼が真剣な表情でそうお願いしてくる為、陽生はフッと微笑むともう一度だけ教えてやった。 「んで、こうなる訳な」 「斉藤くん、ありがとうございます! やっぱり斉藤くんは頭良いですね」 「星空も成績は良いだろ? 大差ないよ」 「そ、そうでしょうか?」 「そうだろ? あの、宇佐美を抜いてるんだしな」 陽生が藍を指差してそう告げると、真昼は照れくさそうに俯いていた。
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