第1話

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「あゝ…そうそう、変な希望は持たないでね」 動けない僕の顔を女が覗き込む 真っ赤な唇が目の前数センチにある 「貴方が期待してる事…全部無駄だから」 微笑む女の表情に… 背中が凍りつきそうだった すっくと立ち上がり部屋の外へ歩き出す スラリと伸びた背中 細く長い足 そこまで見送り…瞼が閉じた
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