第9話

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まただ。 意識が虚ろになる。 次の瞬間はわかっている。 誰かが血を流して倒れている。 武器を突きつけているのは私。 相手はいつも男だった。 何故男なのか。 わからない。 でも私の姿もボロボロだ。 何をされたのか覚えていない。 武器はいつも銃だった。 私を支えてくれたのはいつも銃だった。 希薄な私をいつも圧倒的な存在にしてくれた。 これがあるときだけ、私は存在を得られるのだ。 今日も殺した。 次はいつ、何に意識を刈り取られるだろうか。 怖くはない。 興味もない。 ただ私は結果を見届けるだけなのだから。
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