36425人が本棚に入れています
本棚に追加
/727ページ
「俺がいつ騙した? 」
「知ってたから、助けたん…でしょう? 」
震える声で、璃桜が気付いた疑問を投げかけると、朔耶が面白そうに笑った。
「…自惚れるな。俺が何故、そこまでする必要がある? 第一あのタイミングで、そんなこと考えて出来る訳ないだろう? 」
「でも…っ」
ギリ…ッと、肩を押し付けられる力が増す。
朔耶の細められた瞳は、笑ってはいない…。
璃桜は背中を冷たい汗が、伝うのを感じた。
「小塚さ…」
「それより、どうするんだ? 俺の命令を聞くのか、 聞かないのか…。せっかく、正社員になれたんだったよな…。」
最初のコメントを投稿しよう!