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「こ、こわかったよぅ…」
【長かったな】
周りの生徒達が不思議そうに、或いは心配そうに見つめてくる。
赤の他人に心配される程に疲れた顔をしているのか、私は。
【凄い迫力でしたね】
言葉こそ丁寧だったものの、あの威圧感は凄まじかった。
それに反論しようにも正論過ぎて隙が無かった。
そのお陰で結構足止めを食らってしまった。
帰ってしまったのでは?
その心配は無いらしい。本当にこの二人は頼りになる。
しかし、これからは迅速に行動しなくてはなるまい。
【…『職員室』ですか。姫君、先程の出来事をきょうく】
「お兄ちゃんっ!!!」
―――バンッ!!
雪姫が何か言っていた気がするが、どうでも良い。
私は急いでいるのだ。
「む、生徒か。生憎だが、職員室は立ち入りき」
「いない!次!!」
―――ピシャッ!
金髪の人が何か言っていた気がするが、どうでも良い。
私は急ぎに急いでいるのだ。
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