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「輝の赤ちゃんだよ。欲しいに決まってる」
「だったら生んでくれよ。もう五ヶ月だし、来年の三月には彩はママだ。十六歳でママにしてごめんな」
「輝…」
私は嬉しくて涙が溢れた。
十六歳の私…、不安で恐くて、ママになる自信もまだないけど。大好きな輝の赤ちゃんを生みたい。
「泣くな。今から大変だよ。学校は休学するとして、問題は親父とお袋だな。ロスに来てまだ一ヶ月だし。親父に妊娠してるなんて言えないし。取り敢えず、無事に生まれるまで秘密にしよう。生んでしまえば、誰も反対出来ないよ」
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