第十五話『会話』

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「ここでダラダラしてても始まらないか、食堂に行こう」 俺はパジャマから制服に着替える、勿論忘れずにブローチをローブに付ける。 俺は食堂に向かった、昼休みであることから人が沢山注文場所に並んでいる。 俺も勿論並ぶが、片目を瞑り、偵察の目を使用する正明を探すためだ、正明はどうやら、勇者って事がバレて、一年から五年生に囲まれて食事をしているようだ、まさか八人席で十二人が正明と一緒に食べている光景を見ることになるとは思わなかった。 勇者ってバレたのはどうやら学校に聖剣を持ってきたからのようだ、正明はいつでも魔族や魔物と戦えるように腰に聖剣を付けている。 聖剣は教科書にも載るほど有名だからな、正明は知らなかっただろうが。 食事を終わった生徒は正明とお近づきになりたい様で、正明の近くで色々話をしている、一緒に食事をしている人からも会話をされるものだから、正明は軽く混乱しながら食事に手を付けず、会話に集中している状態だ。 俺はハンバーグの目玉焼き付きのライス大盛りをカウンターで受け取り、一時的にボックスに入れて正明の方に向かう。 正明に集る奴らをかき分けて正明のところに向かうと、俺は正明のトレーを左手で持ち右手で正明の椅子を引っ張り、正明を引っ張り立たせるとそのまま強引に引っ張っていく、俺は身体強化(全身に高密度の魔力を流し身体能力を強化する魔法)を自分に使用して引っ張っているので、正明は抵抗しても引っ張られるしか無い。
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