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電話を切って、再び新しい煙草に火を点ける。
自分の感情を鎮めようと煙を肺の奥までゆっくりと入れて
それ以上にゆっくりとそれを吐き出した。
なんだか息が苦しい。
ついに肺にガタがきたのか?
いや、違うだろ。
…胸の奥の方が締め付けられる。
その間にも頭に浮かぶのはあの時の奈々だけ。
俺の下で儚く鳴く…
どうしようもなく愛おしい奈々。
触れても触れてもなお足りない
どうしようもなく愛おしい奈々。
…奈々…
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