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「…せんせぇっ…」
身体が包まれ、耳元で彼の声が聞こえる。父親を殺したこんな俺でも、ゆうりくんは俺のことを抱きしめてくれるんだ。
死ぬ間際に走馬灯が駆け巡ると言うのは本当で、今までの彼との生活を思い出して涙が出た。楽しかったなぁ…
もっと…ずっと一緒にいたかった。もうその夢は叶わないけれど、少しでもゆうりくんの生活が楽になればそれでいい。
「せんせぇーっ…!」
ゆうりくんの声が響く中、俺の意識は飛んだ。
…さよなら…ゆうりくん…
to be continue
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