第一章 「何か重なる日だっ!!」

3/149
1464人が本棚に入れています
本棚に追加
/1189ページ
 つまりその物体は、洋形三号と言われるサイズの封筒だ。中央部に何か横書きで文字が書いてある。たぶん、宛名だろう。  つーことは俺宛の手紙か……?!  俺のボケてた脳細胞が少しずつ活動を始めた。  ――って、この下駄箱の中に手紙があるというシチュエーション! それから判断すると、もしかして、これが噂に聞く伝説の『ラブレター』ってヤツではないのか!?  あぁそーか、こんなマンガやギャルゲーみたいなことが実際に起こるんだ。俺の人生も捨てたものではないなぁ~。  今にも小躍りしそうな自分を何とか抑える。  まあ待て、一旦落ち着こう。過度な期待は落胆を呼ぶ。
/1189ページ

最初のコメントを投稿しよう!