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「君!!僕たちが助けてあげるよ!ちゃんとお父さんとお母さんに会わせてあげる!だから僕たちと一緒にくるんだ!」
変な人が何か言ってるけど……
お父さんに会わせる?
アレに?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
ルシア「嫌だ怖い……また僕をあの牢獄に連れていく気なの……?嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!……………………お前らなんか死んじゃえ!!」
ギガ「…」フンッ!
手だけを巨大化したギガンテスくんは、慌てて攻撃しようとしてきた悪い奴等に構わず、腕を振り下ろした
ルシア「ふぇ…っ、うぅ…クロウゥゥ……」
衝撃音と共に床が揺れ、誰の気配もなくなった
クロウ「ルシア!!無事か!?」
そこに転移でやってきたクロウとユウと四天王たち
怖くて泣いてしまった僕を優しくクロウが抱き締めてくれた
ルシア「クロウゥゥ…」
クロウ「すまなかった、侵入者が居ることを伝えるためにお前を探していたんだが……」
どうやら行き違いになってしまったみたい
ルシア「あのね、お父さんに会わせるって、凄く嫌で、怖くて……殺しちゃったの、ごめんなさい」
クロウ……暇だから侵入者をからかうの趣味って言ってたのに…
クロウ「いいんだよ、お前が無事ならそれで…………ユウ、始末は任せた」
クロウはそういって、僕を抱っこしたまま部屋に連れてきてくれた
僕は温かいクロウの腕の中、安心して眠ったんだ
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