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どうも柴(シバ)海(カイ)高校2年です。
只今幼馴染み二人+一人と下校中です。
「今日お前の家に行っていいか?」
「わり、今日無理。」
今話してたのは親友にしてリア充で主人公野郎の佐野(サノ)秋羅(アキラ)。
成績優秀、モテまくりの剣道部次期大将に任命されたハイスペック野郎です。
とにかくコイツ凄いんですマジで。だってね
「今日は帰ったら宿題しないといけねーから。」
こいつは他の主人公とは違ってすべて自分の努力でかちあがった男なんです。寧ろ尊敬したい。
「それじゃ私が行こうか?」
「人の冷蔵庫をあさらないならな。」
今のはもう一人の幼馴染みの木下(キノシタ)流南(ルナ)家に上がる度に冷蔵庫をあさる冷蔵庫の敵です。にしても流南には猫耳が似合ういや狐耳犬耳…」ブツブツ
「何をブツブツ言ってるんですか?」
今のは我が妹の利夏(リカ)16です。
「可愛い者には何が似合うか考えてた。」
「…?」
そんなんしている内に十字交差点まできていた。
秋羅と流南は右で、俺達は真っ直ぐだ。
「じゃーな。」
「また明日な。」
「さよなら。」
「またね~。」
秋羅と流南は右に曲がって帰った。
「そんじゃ俺らも――
ピキーン!
俺の中の何かが叫ぶ
「どうしたんですか。」
「あ~、先に帰っといて。」
「…そうですか。なら先に帰ります。」
妹は行ったな。果たして何が来るのか。
ブオー!
トラックでした。
しかもめちゃくちゃ速い。
こりゃ無理か。
でも俺はまだ生きたい。
俺は全力で走ろうとするが
ズテッ!
「あべしっ!」
スッ転んでしまった。
ブォォォォン!
転んだせいで回避不能の距離まで迫っていた。
「さよならこの世また来世で。」
ドンッ
俺 は 死 ん だ
はねられた時に靴紐がほつれているのが見えた。
死因
靴紐がほどけたから。
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