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禍津之神との戦いからメドロイアでは1年と少し、神々の住む天界では数百年が経っていた
真っ白な空間で白い服の少女と金髪アロハシャツの変な男が向い合って話し合っている
??「はぁ・・・まさかここまでかかるとは思わなかった」
変な男「そう言うもんじゃないよ、それでも十二分に早いほうだからね?」
??「オーディンが粋なはからいでこっちの時間と向こうの時間を弄ってくれてなかったら今頃神様になることなんかほっぽり出して即刻死にに行ってたわ」
ようやく準備が整ったと付け加え、真っ白な服に身を包んだ少女は続ける
変な男「でもさ、ほんと良く頑張ったよね?最初は魂すらボロボロだったのに」
??「そりゃね、あの力の余波で魂も少しずつ消えていったから残ってる量も結構ギリギリだったし、アレであのクソ野郎が死ななかったら間違いなく私は消えてたよ」
変な男「あの後苦労したんだからね?パフェルちゃんとサクラ君にしこたま切り刻まれて、手足の動きをタイムちゃんに止められた状態で延々焼き続けられて、ユズキ君には羽を肉ごと毟られてエルダーには股間の紳士を徹底的に拷問されたんだからね?」
??「よく生きてたね」
変な男「自分でもそう思ったけど世界樹の根本じゃないと死ねないから軽く拷問だったよ」
??「死にたいと思っても死ねないのでそのうち変神は考えるのをやめた」
変な男「いや流石にそこまではいってないけどね?」
ひとしきり話し終え、改めて向かい合う
互いの間には先程までのようなおちゃらけた空気はない
変な男「それじゃ城ヶ崎鈴、君はこれからまたメドロイアに戻るんだけど君には新人の神様としての仕事もあるからそれを忘れないでね」
鈴「わかってる、それと私の階級というか私はなんの神様なの?」
変な男「知らなかったの?」
鈴「うん」
変な男は少し頭を抱えたがすぐに気を取り直して一枚の書状を取り出す
そこには鈴がどんな神様なのか書かれていた
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