第3話

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「蓮さん?」 「イルミネーションを見に行こうって言ったのは俺だ。時間を忘れるくらい夢中になって貰えるなら本望だ」 蓮さんの言葉に私はホッと胸を撫で下ろした。 それから蓮さんはぬるくなった私のココアと自分のおかわり分のコーヒーを注文してくれた。 新たに持って来て貰ったココアを飲みながら私はふと浮かんだ疑問を口にした。 「ねぇ、蓮さん」 「うん?」 「繁華街のイルミネーションって毎年テーマがあるんでしょ?」 「あぁ」 「それって誰が考えるんだろうね?」 「繁華街の自治会が決めるんだ」 「自治会?」 「まぁ、簡単に言えばこの繁華街に店や土地を持っている奴らで作られたグループみたいなもんだ」 「へぇ~、その人逹が決めるんだ」 「あぁ」
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