松竹 梅慈 その1

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「生存者って、どういうことだよ……」  震える声で俺は尋ねた。  2ndステージ――その言葉で涙が蛇口を閉めたように止まったかと思いきや、今度は恐怖で涙目になっていた。 「あれ、日本語分からない?」 「そういう意味じゃなくて……」 「冗談、冗談。落ち着けって」  俺のセリフを奪ったかのように男は言ってこう続けた。 「そういや、ジブンの名前名乗ってなかったね。今後はたぶんサポートすることになるだろうから、他の人も聞いてくれよ」
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