2963人が本棚に入れています
本棚に追加
/369ページ
「でも、何で自転車がここに有ったんだろう?」
剛の遊んでいた公園から河原まではあまり離れていない。乗り捨てるにしても、短い距離なら自転車を盗る方がリスクが高くて割に合わないだろう。
「ひょっとしたら、剛の兄が知ってるかもしれんな」
「将弥君が?」
「あの態度、ショックで心を閉ざしてると言うより、何かを隠してる様に見えた」
「兄ちゃんは隠し事なんかしないよ! 悠のバカ!!」
腹を立てた剛が、悠を短い手で叩いた。
最初のコメントを投稿しよう!