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「すまん、言ってみただけだ」
剛の頭を撫でて宥め様としたが、その手を払いのけられてしまった。
「冗談でも、そんな事言っちゃ駄目なんだよ。悠なんてしーらない」
「好きなアイスをやると言ってもか」
「うっ! なら良いけど、もう言っちゃ駄目だよ」
微笑ましいな、と思い景壱は笑ってしまった。
「何を笑っている?」
「いや、兄弟ってこういう感じなんだろうな、て思ってさ。微笑ましくて」
「まったく、人間とは理解しがたいな。で、剛これからどうする? 自転車は見付かりそうにないぞ」
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