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◇
「あ……ちょっとやり過ぎたか?まぁ良いや。ウィースッ!啓……じゃなかった、遥様が来てやったぞクソガキ共!後、俺の下駄箱に悪戯したバカはどいつだ?半殺しにしてやるから出て来い!」
教室の戸を盛大に蹴り飛ばし、教室に入る俺
それにしても吹っ飛んだなぁ~。こんな細い足で戸を蹴り飛ばして、戸が2メートルくらい飛んだぞ?
この身体の持ち主だった遥ってガキ、格闘技でもやってたか?それとも俺の?
まぁ良い。どっちにしろ好都合だ。下駄箱に悪戯したバカを締めるには丁度良い
さてと、今日から同じ学舎で学ぶガキ共はどんな……おうおう、予想はしてたが、悪ガキっぽい奴等がわんさか居やがるぜ
教室を見渡せば、目付きの悪い奴や金髪に染めた奴、タバコを平気で吹かしてる奴とか、見るからに不良ですよと自己主張してる奴等ばかり
神様ってのは、俺に人生やり直させてまた喧嘩させてぇのか?何とも趣味の悪い神様も居たもんだ
暫く教室を見渡していると、教室の隅っこの席に目が行く
そこでは、この教室で唯一真面目そうな女が、三人のギャル共に囲まれてる光景があった
……うわっ、今のご時世にガングロ?よくもまぁ、恥ずかしくねぇもんだ。完全に目立ち過ぎて浮いてるっつーの
「……おい遥!アンタ、何アタシ睨んでんだよ!死にてぇのか!?」
っとぉ、つい珍しいから見てたらガングロ女に因縁付けられたな。反省反省
「いや、このご時世には珍しい絶滅危惧種が居ると思って」
「それはアタシをバカにしてんの!?」
あれ?本当の事を言ったらキレたぞ?今時のガキは沸点低いのな?
「は、遥ちゃん!ダメだよそんな事言ったら!確かに恥ずかしくないのかなとか、おでんにこんな具あったなぁ~とか、今時こんな顔する人居ないよねとか思ったけど、ホントの事を言ったら怒っちゃうよ!?」
「アンタもアタシをバカにしてんの!?ねぇ!?」
「痛い!」
真面目そうな奴が早口でそう言うと、ガングロ女に髪を引っ張られた
ほほぅ、あいつなかなか面白ぇな?気が合いそうだ。……それにしてもあの真面目そうな奴、どっかで見た気がする。何処だったか?あんな茶髪で面白そうな奴、見たら忘れねぇのに
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