410人が本棚に入れています
本棚に追加
/787ページ
「あー、それは、普通に孝太くんから聞いたから」
「……」
まぁ、それは普通に考えてみれば大体予想通りの回答だ。
私はそんな話を聞きたい訳ではなく……。
「違くてね？そもそも何で三浦くんが来て清水先輩が来ないの？」
と、苦笑いしながら聞くと
「ああ、だって俺の出番だから？」
と、疑問系の返答。
次の瞬間にへらっと笑った三浦くんは、「孝太くんがすみれちゃんと会う話を聞いてね……」と口を開く。
私は口をポカンと開けたまま、その話を聞いていた。
この状況のこの下り。
話を聞き終えた私は「ああ」と心の中で呟きながら妙に納得。
どうやら、私が奥村くんに頼んだ「清水先輩と会わせて欲しい」とお願いした件は、清水先輩によって三浦くんに託されたらしい。
だって、その理由は明らかだったから。
最初のコメントを投稿しよう！