蓬莱の玉の枝-2

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唐突に訪れた夜。漆黒と月光が地上を仄めかす。 「プレイヤーさん」 かぐや姫は佇む俺達に顔を向けた。 プレイヤーさんって。まるで俺達のことを知ってるみたいじゃないか。 その言葉に反応し、体を動かそうとした時、自分の中の異常事態に気づく。 体が……動かない。 おかしい。自分の体のサイズの入れ物に閉じ込められたように、ピクリとも動かない。 地上を突き刺す幻想的な光。 「また会いましょう」 かぐや姫の顔は、再び与作に向く。 何がいけなかったんだ。本当にこんな結末なのか? 俺達が何か間違っていたんじゃないのか? 「ありがとう。与作」 かぐや姫の体が宙に浮き始める。 何か間違ってたなら、教えてくれよ。 ゲームならやり直せるだろ? このクエストは一度しか挑戦出来ない。
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