憶測と苦痛

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「彼なら今は、ダルカンに作ったギルドのギルド員としての任務でこちらに向かっています。なんでも技術開発局に所属するリスとロンが行方不明だとかで、その捜索をしているそうです。おそらく明日にも到着すると思いますが」  レミさんの言葉に俺とチスイは顔を見合わせる。チスイの予想が正しければリスとロンも蛇族である可能性が高い。そして、もしかしたら。 「レミさん、魁が来るまで俺達もここに滞在していいか?伝えたい事があるんだ」  俺からレミさんに頼む。チスイの意見も聞くべきかと思ったがどの道、いつかは知らせなければいけない事だ。 「構いませんよ。部屋の準備をさせますので、少し失礼しますね」  レミさんはそう言って部屋を出て行った。レミさんが完全に出て行ったのを確認してから俺は口を開く。 「すまん。勝手に決めちまって」 「いいんじゃない。魁ならギルド長って重しがなければ探すだろうとは思ってたし、あたしも伝えた方がいいと思うよ。この先しばらく魁には会えないだろうしね」  俺の考えに賛同してくれるチスイ。こういう時、チスイの性格はありがたい。  しばらくしてレミさんが部屋に戻って来た。部屋の準備に少し時間が欲しいって事だったので、俺達はレミさんの部屋を出て適当に時間を潰す事にした。
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