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―外―
「ふぅ・・・?」
外へと出て来た私は目の前にある人だかりに首を傾げた。
「(なんの人だかりだろ・・・)」
キャーキャー女子たちで騒がれてる集団を見つけた私。
ちらり、と青峰と桃井がいるお店を一瞥してから私はその集まりへと近づいて行った。
「(何かの撮影・・・?)」
所々から『黄瀬くーん』などと呼ばれる声が聞こえるが、肝心のその人物はまったく私がいる場所から見えなかった。
「・・・・・・」
人の壁を掻い潜りながら前へと進む私。
この輪の中心人物が見える距離まで来た私はそこで立ち止まった。
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