黄色い子

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―駅― 「青峰、桃井」 私服へと着替えた私は待ち合わせ場所に指定した時計台の前にいた青峰と桃井と合流した。 「ごめんねぇ。みっちゃん」 「へーき、へーき。暇してたから」 ニコっと微笑み首を振る私。 「んじゃあ・・・行くか」 「だね」 三人で肩を並べて私たちはお買い物を始めた。 「(あ、可愛い・・・)」 今、私たちが立ち寄っているのはアクセサリーショップ。 私は奥まで行かず、出入り口近くにあるペンダントやカフスなどを見ていた。 「みっちゃん。いいのあった?」 「ううん。桃井たちは?」 見ていた場所から顔を逸らして、桃井と青峰の方へ顔を向けた。 「見つけたよ」 「俺もな」 「そう?じゃ、私外で待ってるから」 青峰と桃井に断りを入れて私は先にお店の外へと出でいく。 「大ちゃん、大ちゃん」 「・・・だな」 出ていったのを確認して青峰と桃井は私が見ていた一つのペンダントを手に取り一緒にレジへと持って行った。
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