prologue

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「………え?何これ?」 最初に出た言葉が、これ。 皆さん、初めまして、こんにちは。 いや、こんばんわ? この際、そんなことはどうでもいいとしよう。 ある意味恵まれた家庭(所謂、お金持ち)に産まれた俺。 両親はまぁ、こういった話にはよくある仕事で飛び回ってて家には俺一人というありがちな設定。 で、まぁ、そんな一人暮らし状態の俺は、今まで何の代わり映えのない毎日を送っていたわけだ。 そして今日。 そんな俺の毎日が変わろうとしていた。 暇だった俺は何かないかと物置を漁りに来て、一つの変わったトランプのケースを見つけた。 中身を出してみれば、なぜかスペードのマークのトランプしかなかった。 それで始めの言葉が出たというわけ。 何の変てつもないスペードのトランプ。 別におかしなとこはないよな、とカーテンの隙間から射し込む光に翳してみた。 そしたら、トランプが光出して思わず、手を離してしまった。 床に散らばり、さらに光を増す13枚のトランプ。 目を開けてられなくなって、腕で自分の顔を覆う。 しばらくしたら、光が消えて恐る恐る腕を下げて見た。 そしたら、どっからどう現れたのか見知らぬ男達がいた。 「……………誰?」 これが俺の覚えてる自分の言葉。 .image=481736383.jpg
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