プロローグ

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 僕は今、身を隠している。 正確には、僕たちは、だ。  手にはアサルトライフル。  さっきまで、銃声が鳴り響いていた。 だが、ある時を境にピタリと止まった。  今は、ブインブインと2足歩行ロボットの足音が不気味に鳴り響いている。  7人やられ、生き残ってるのは2人だ。 僕と正利くんだけ。 「くそっ!全滅かよ!」  同じ部隊の倉地 正利(くらち まさとし)が言った。 そして銃口を奴等に向ける。 「ダメだよ!合流しよう!」  彼を諭すように小声で言った。  正利くんが下を向く。 「ああ……わかったよ」  僕たちは中腰で廃墟に隠れながら進んだ。 「うおおおお!!!」  振り返ると、正利くんが飛び出し敵に発砲していた。 「正利くん!」  ダダダダダダダダ 銃声が鳴り響く。
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