第7話

テスト

「伊藤…お前。せめて学年末テスト受けないと流石に進級できないぞ？」

「…んなのわかってるよ。」

私と伊藤龍之介がもとに戻って数日。

彼もちゃんと教室に現れるようになった。

今、職員室で私と滝波先生と伊藤龍之介で学年末テストと進級についての話を聞いていた。

私立だし…いくら親のコネがまわるからって言っても流石に学年末テストを受けないと進級はできない。

「伊藤、お前の成績はぼろぼろだけど、今回の学年末で赤点を１つもとらなかったら進級にしてやる、大丈夫か？」

「全然大丈夫です。」

…おいおい

その自信はどこから出てくるんだ。

でも私、この人の学力についてあんまり知らない。