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本物の悪魔
「行ってきます。」
誰もいない家に行ってきますと告げて、
家を出る頃にはいつもの電車に乗ると満員になる。
今日はなんだか満員電車に乗る気になれなくて若干時間をずらした。
電車から下りて徒歩に学校に向かう途中、綺麗系の勇ましい女の子発見
季くんの肩を持つわけじゃないけど確かに…
ものすごい勿体無い。
「アカリちゃん、おはよう。」
「おっ、真琴!え?今日遅くね?」
腕時計を見ながらアカリちゃんは言った。
「うーん…。今日は満員電車に乗る気になれなくて。」
「へぇー…、今日って数学の課題あるよね!?あれって明日提出でもいいよね!?」
「明日までだから大丈夫だと思うよ。」
「良かった、良かった。」
話してるうちに学校の校門が見える。
毎度思うけど、流石私立…。校門がデカいのなんのって…。
「真琴…、あいつ。」
「え?」
深刻そうな怪訝そうな眉間にシワを寄せて
アカリちゃんは校門を見つめるというか…
睨む。
「さっ…佐野くんだ。」
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