序章:天歌<ソラウタ>

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序章:天歌<ソラウタ>

忘れられない大切な人。 あなたはもう この世界の何処を探しても どんなに呼び掛けても 私の前に現れることはない。 あなたの微笑みも、泣き顔も 私の中にしか存在しないから。 あなたは "思い出"に変わってしまったから。 私はあなたに 囚われているわけじゃない。 ちゃんと前をむいているよ。 だけど、時々寂しくなるの。 ……会いたくなるの。 だから、今宵 私はあなたとの思い出を胸に 眠りにつきましょう。 せめて、夢の中でだけは会えるようにと 願いをこめて。 それが幻であること 目覚める時がくること 全てわかっていても…… 私は、あなたに会いたいのです。 image=482593291.jpg
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