第8話『終わりと始まり』

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「神になるとか正気ではないですよ、魔王、貴女は一体何を考えているのですか?」 「カダル、お別れだ、俺は霊山巡りをして魔力を吸収していく、地中と空気中から魔力がなくなり、生きてるものは全て死ぬ、これが俺の予想だ」 「なんでそんなことをするんですか?」 「奴隷制度の無い世界に作り変える為だ、安心しろ死んでも魂は輪廻に還るだけだ」 「止めて下さい、魔王、そんな世界誰も望みません、生物が全て死に絶える世界なんて……」 俺はカダルの話を聞いていたが、聞き流し霊山地球でいう北極に位置するところに来た、南にも同じく霊山があるがあっちは魔力を吸収する場所、北は魔力が吹き出す場所だ。 魔力の吹き出す位置には大量の魔力結晶が生えている、俺は全身で吹き出す魔力を体内に吸収していく、一日たった頃には魔力があまり噴出さなくなったので周りに生えている魔力結晶も吸収しながら、この惑星の中心を目指しながら、魔力を吸収する。 惑星の中心には直径50メートルありそうな魔石結晶が存在していた、俺はそれに手を触れ吸収していく、俺は純度の高いこの魔力結晶を1ヶ月掛けて吸収した、この惑星はつなぎとめるものがなくなり、徐々に崩壊するだろう、生物も魔力の回復ができなくなり死ぬ、その前に俺は神になる。 1千兆の経験値を消費し、俺は創造神になった、創造神なってスキルが追加されている。世界のルールを書き換える能力・創造能力をすでに獲得しているようだ。 俺はこの世界のルールから奴隷制度を消した。創造魔法で惑星オリジンの核(魔力結晶)を作り出し元の状態に戻す。 奴隷制度のない世界で人がどうやって生活していくのか、俺は見守ることにした。 オリジンは生物が生まれる前まで戻っている、これから人が生まれるかどうかもわからないが、気長に待とうか。
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