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メンタル強度がぱなすぎるっ!
「女の視点だとここいらが限界でさー。ここは新しく男側の視点を取り入れてみようと思ったわけよ」
「……いや、すでに女の視点は失われていると思う」
エロ本とか夢●後始末とか言い出している時点で間違いなく失われている。
「そんなことないわよぅ」
「………………」
白々しい。
本気でそう思っているなら視線を泳がせるな。
「で、堂本くんの場合は他にない? 女の子に、幼女魔王に知られたら立ち直れないこと」
「……って言われてもなぁ」
いきなり訊かれても困る。
エロ本と夢●は間違いなく立ち直れないけど、他に何を知られたら立ち直れないかと言われても、唐突には思い浮かばない。
「まあ、エロ本絡みで言うなら、見ているところを見られたら立ち直れないかな」
っていうか見られた時点でぶっ殺される気がする。
落ち込む暇なく見ていた映像ごと忘れてしまいそうな気がする。
だって全部おっぱいでかい奴だし……(汗)。
「エロ本だけ? エロDVDは?」
「……まあそっちも立ち直れない、かな」
生々しいことを訊かないで欲しい。
確かにそっちも見るけどさ……。
「アニメ派? 実写派?」
「………………アニメ派」
だから何で美少女にそんな質問されてるんだよっ!
どんな拷問だよこれはっ!
ケタケタと笑い続ける真澄。
……俺の方が羞恥攻撃に晒されてるじゃねえか。
「ちなみに私はBL派~」
「心底どうでもいいわっ!!」
真澄の性癖なんて知りたくもねえしっ!
つーかBLかよっ!
どうして俺の周りにいる女性はどいつもこいつもBL好きなんだよっ!
「あははは。でもなーんとなく掴めてきたかも~」
「へ?」
「いやいや、これは立ち直れないだろうなーってことをちょっと思いついちゃった」
「……ど、どんなことを?」
「何? 知りたいの?」
ずいっとテーブル越しに迫ってくる真澄。
胸元、見えてます。
見ないように視線を逸らすのがやっとだが、ちょっとドキドキしてしまうぞ。
もちろん俺は魔王さま一筋だが。
それとこれとは別問題、ということにしておいてもらいたい。
「まあ、一応は協力した手前、知る権利はあると思うぞ」
と、主張しておく。
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