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ヤシュトーとメルリアがファリオールの下へやって来る。
「ファリオール!生きておったか!」
「ファリ兄様!」
魔法を中断した彼は、奥からやって来る父のストーグの姿を見詰めながら二人に話しかけた。
「話は後で!今は、奴らを!」
二人はすぐに頷くと、島がある方へ向かった。
父であるストーグが光の人魚たちと共にやって来る。
「お前に言いたい事はある……だが今は何も言わん……」
ファリオールは杖をやって来る敵に向かって構えた。
「ああ……悪いがそうしてくれ……」
彼の周りにマーマンの戦士が集まり、後方に魔道士達が集まった。
ストーグも魔法を唱える事にした。
「……皆よ……ここで戦うぞ!」
彼らのいる場所に骨サメに乗ったローレライ達がやって来た。
マーマンの戦士が槍の攻撃を槍で受け止め、反撃しようとしたが、背を向けた骨サメが尾びれを大きく振った事で、それは阻止された。
「くそう!」
ローレライ達は次々同じ攻撃をしていく。
「魔法を唱えさせる前に今度は魔道士を攻撃するぞ!」
彼らは下と上に分かれ、上下から魔道士を狙う事にしていた。
敵の動きを見たストーグは魔道士達に声をかけた。
「お前たちは下がりながら下に魔法を放て!上から来る奴らは我々が迎え撃つ!」
「来ます!」
マーマンの戦士が叫ぶと、敵は上下から後方にいる人魚の魔道士を狙って来た。
「放て!」
ストーグが叫ぶと、魔道士達は一斉に下側に向かって水流の渦を生み出した。
「右側は私に任せろ!」
カルキノスは、右側から来るローレライ達に向かって水の槍を放ち、こちらへやって来るのを邪魔した。
「うがあああああ!」
「ぎゃああああ!」
「向こうに近寄れん!」
「どう言う事だ!?」
「何だ、あの魔法!?」
泳いでやって来ていた右側のローレライ達は、突然喰らったことの無い魔法に驚きながら、水流に巻き込まれた。
そして骨サメに乗ったローレライの一部が上から魔道士に向かっていたが、そこに新手がやって来た。
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