第1章

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 好い感じの音(声)が俺を眠りに就かそうとしている。  そう、これはまさしく黒魔術!    だから寝ても俺の所為じゃなく黒魔術を掛けている人(ヤツ)が悪い……… スパコンッ 「って~」  頭の痛みとクラスメイトの笑い声で目が覚めた。  顔を上げると、そこにはダンボ・小林の顔があった。   先生、俺の寝顔が可愛いからって顔近すぎです…  今朝剃ったはずの髭生えてきてますよ?  そんなとんでもない事などは口にせず只、それを見つめてあげることにした。 「はぁ…お前は受験生だと云う自覚がなさすぎるんじゃないか? 模試で偏差値がとれるだけじゃ駄目なんだぞ。分かっているのか?」  …それって豪く内申が悪いって事ですか? 「まぁいい。放課後取り敢えず先生の所来るように」  まぁ良いって言ったくせに呼び出しですか。  まぁそんなに時間掛からないだろうし、しゃ~なし行ってやるか。 「今の時間でさっきの問題解けた人いるだろ?手を挙げなさい。 …いないのか?宮城はどうだ?」 「あともう少しで解けます」  おい眼鏡。  俺が注意されている間に問題を解こうとするなよ。  お前のイメージアップに俺が使われたみたいじゃん。 「そうか。解けたは黒板板に書いてくれな」  あ~あ。俺もやろ~っと。  これ以上寝てたらダンボになんて言われるか分かったもんじゃない。 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン  やっと授業終わった。寝よっと… 「おいまだ寝るのか?睦は寝すだぞ~いつも五限寝てるし… あっ、分かった。夜、怪しいサイト見てんだろ!」 この肉団子め!俺の健やかな眠りを邪魔して、 ケタケタと笑いやがって。フォークで刺して喰っちまうぞ、何時か!
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