3度目の衝撃

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距離をあけて声の主を頭から足先まで見る。 「え、嘘……」 花を一本抜き取り私の方に差し出すその人は綺麗な女性なんかじゃなくて。 「今は一本だけ。 胸ポケットにさしたらそのコサージュとも合ってすごく素敵だと思いますよ?」 そう柔らかな声色で言うその人は確かにすごく綺麗な人だったけど……。 「お、お、お、お、……おと、こ?」 「え?」 壮絶にどもり、指を差しながら言う私に目を丸くして頭からはてなマークを飛ばす目の前の人。
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